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JA津軽みらい「りんご」の厳しい選果基準
りんご写真②  収穫されたりんごは、各地区の選果施設に持ち込まれ、熟練のスタッフにより外観の傷などチェックした後、蜜入り状態・熟度・糖度・褐変・着色を自動計測する光センサー選果機による選果が行われ、特選、特、特A、秀(しゅう)、秀Aの5段階に分別されます。

JA津軽みらい「りんご」が年中美味しい理由
りんご写真③  りんごは収穫後も呼吸を続けています。この作用により、エチレンガスを出して熟度が進んでいきます。JAでは、収穫直後の鮮度を保つために「CA貯蔵」という、密閉した特殊な冷蔵庫で貯蔵しています。この「CA貯蔵庫」により年中、美味しいりんごが食べられるようになりました。

JA津軽みらい「りんご」の品種
 りんごの品種は、世界中で約15,000種類、日本では約2,000種類もあります。JA管内では約70種が栽培され、全国国内市場・海外などに出荷されています。その中で代表的なりんごをご紹介します。皆さんは、何品種のりんごをお召し上がりになりましたか?

【8月収穫のりんご(極早生種)】
夏緑(なつみどり)、祝(いわい)、しおりの詩(うた)、恋空(こいぞら)など。

【9月収穫のりんご(早生種)】
つがる
●品種名 つがる
●両 親 ゴールデンデリシャス×紅玉(こうぎょく)
●収 穫 8月下旬~9月下旬
●店頭に多く見られる時期 9月上旬~10月上旬
●特 徴 9月に収穫される品種としては、糖度が12~13.5パーセントと高く、多汁で食味が良いりんごです。店頭に並ぶときに「サンつがる」と表記があるものは、袋を掛けずに栽培した(無袋栽培)りんごで有袋栽培より甘味が強いのが特徴です。

きおう
●品種名 きおう
●両 親 王林(おうりん)×千秋(せんしゅう)
●収 穫 8月中旬~9月上旬
●店頭に多く見られる時期 8月下旬~9月下旬
●特 徴 平均果重は300グラム位で、400グラムを越す場合があります。果肉は白色~黄白色、酸味があまり強くないので、甘さを特に強く感じます。風味がよく、多汁で、口当たりがよいりんごです。
他に未希(みき)ライフ、さんさ、つがる、彩香(さいか)など。

【10月収穫のりんご(中生種)】
トキ
●品種名 トキ
●両 親 王林(おうりん)×ふじ
●収 穫 9月中旬~10月上旬
●店頭に多く見られる時期 10月上旬~10月下旬
●特 徴 皮の色は薄い黄色で若干赤みが差し、「王林」特有の斑点が出ています。食味の特徴としては酸味よりも甘味が強く、果汁も豊富であり、又、りんご特有の甘酸っぱい香りが強いのもトキの特徴です。

昴林(こうりん)
●品種名 早生ふじ ※写真は昴林(こうりん)
●両 親 国光(こっこう)×デリシャス=ふじの枝変わり
●収 穫 9月下旬~10月上旬
●店頭に多く見られる時期 10月上旬~10月下旬
●特 徴 本当のふじより早く成熟するふじの枝変わり品種で、昴林(こうりん)・ひろさきふじ・やたかなどを総称して早生ふじといいます。果肉は黄白色で多汁、肉質は緻密で硬く蜜が少し入り、甘酸適和で食味は良好です。

星の金貨(ほしのきんか)
●品種名 星の金貨(ほしのきんか)
●両 親 ふじ×青り3号
●収 穫 10月下旬
●店頭に多く見られる時期 11月中旬~2月下旬
●特 徴 果実の大きさは300グラム前後、大きいものでは400グラムを超えます。果皮が黄色で果形は円形であり、果汁が多く、甘味・香りも良好で、酸味も適当であり、さわやかな食感のりんごです。

ジョナゴールド
●品種名 ジョナゴールド
●両 親 ゴールデンデリシャス×紅玉(こうぎょく)
●収 穫 10月上旬~10月下旬
●店頭に多く見られる時期 10月下旬~7月下旬
●特 徴 果実の大きさは300~400グラム、甘酸適和の多汁なりんごで、生食にも加工用にも適したりんごです。このりんごは果皮からロウ物質を分泌するため、少し保存すると表面が光って見えます。この現象を油あがりといいます。

ぐんま名月(めいげつ)
●品種名 ぐんま名月(めいげつ)
●両 親 あかぎ×ふじ
●収 穫 10月下旬~11月上旬
●店頭に多く見られる時期 11月中旬~12月中旬
●特 徴 果重は300~350グラム以上の大玉で、陽光面がやや淡桃色に着色する円錐形の黄色の品種です。糖度は15パーセント以上と高く、酸度0.3パーセント程度と低いため甘みを強く感じ、果汁も多く香気があり、さわやかな味のする、食味良好なりんごです。

陸奥(むつ)
●品種名 陸奥(むつ)
●両 親 ゴールデンデリシャス×印度(いんど)
●収 穫 10月中旬~11月上旬
●店頭に多く見られる時期 11月上旬~4月中旬
●特 徴 果重は400~500グラムと非常に大きく、果汁が多く、芳香性があり、甘酸適和なりんごです。左の写真は袋をかけて栽培(有袋栽培)した陸奥で、きれいな紅色をしており、高級感が漂います。また、袋をかけずに栽培(無袋栽培)した陸奥は、サン陸奥と呼ばれ、 貯蔵性が非常に高い品種です。
他に世界一(せかいいち)、紅玉(こうぎょく)、千秋(せんしゅう)、北紅(きたくれない)、スターキング、早生ふじ、千雪(ちゆき)など。

【11月収穫のりんご(晩生種)】
ふじ
●品種名 ふじ
●両 親 国光(こっこう)×デリシャス
●収 穫 10月下旬~11月中旬
●店頭に多く見られる時期 11月上旬~7月中旬
●特 徴 昭和33年に(1958年)にふじ(農林1号)として登録された世界的に有名な品種です。果重は300~400グラム程で、甘味・食味に優れた品種です。有袋栽培された「ふじ」は色付きが良く、貯蔵性に非常に優れますが、無袋栽培の「サンふじ」は「ふじ」より貯蔵性は劣りますが、甘さや香りは一層良くなります。日本で一番生産量がある品種です。

王林(おうりん)
●品種名 王林(おうりん)
●両 親 ゴールデンデリシャス×印度(いんど)
●収 穫 10月下旬~11月上旬
●店頭に多く見られる時期 10月下旬~6月中旬
●特 徴 黄色いりんごと言えば王林を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。現在では、りんごの代表的な品種となっています。果重は300グラム前後で、果肉は締まり、芳香性が高く、甘味が強い品種です。

シナノゴールド
●品種名 シナノゴールド
●両 親 ゴールデンデリシャス×千秋(せんしゅう)
●収 穫 10月下旬~11月上旬
●店頭に多く見られる時期 2月上旬~6月上旬
●特 徴 果重は300~350グラム位で、果形は長円形です。果肉は硬く、果汁も多く、食味は優れています。保存性も十分で、翌春まで容易に食味を保つことができる品種です。

金星(きんせい)
●品種名 金星(きんせい)
●両 親 ゴールデンデリシャス×?
●収 穫 11月上旬
●店頭に多く見られる時期 11月下旬~4月下旬
●特 徴 昭和29年にゴールデンデリシャスに国光(こっこう)を交配した実生を育成・選抜したものと思われてきましたが、遺伝子診断の結果から、国光ではなく、デリシャス系の品種ではないかと考えられています。果重は300グラム前後。有袋栽培のものは奇麗な金色になり高級感があります。無袋栽培のものは果皮にサビがでますが、微酸で甘味が強くなります。
他に、春明(しゅんめい)21など。

●りんごの効用
【1日1個のりんごは、医者を遠ざける(イギリスのことわざ)】
 ヨーロッパでは少なくとも16世紀頃には、りんご摂取が健康によいと知られていました。1日1個のりんごを食べることにより、健康が保てるということで、「毎日のりんご1個は医者の費用を節約できる(スペインのことわざ)」とも云われるほど、りんごには健康に良い様々なものが含まれており、私たちの体に良いことがたくさんあります。

≪肺がん・結腸がんの予防≫
 フィンランドで、ガンに対するりんごやタマネギなどの野菜の効果についての疫学研究が行われた結果、りんごの摂取は、肺ガンに対して予防効果が高いことがわかったそうです。水溶性食物繊維であるリンゴペクチンの摂取により、結腸ガンの発生が抑制されることが確認されています。

≪動脈硬化(心臓病・脳卒中)の予防≫
 りんごには、良質なペクチンが多く含まれています。この食物繊維が余分なコレステロールが血液に入る前に吸収し体外へ排出する働きがあり、動脈硬化を予防する作用があります。また、コレステロールと血圧が下がり、心臓病や脳卒中の予防になると言われています。

≪高血圧の予防≫
 りんごに多く含まれているカリウムが、過剰になったナトリウムの排泄を助け、血圧を下げる働きをするそうです。

≪糖尿病の予防≫
 りんごの食物繊維には、血液中のコレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあるそうです。

≪整腸作用・便秘の解消≫
 りんごの食物繊維が、腸内にあるビフィズス菌を増やし、悪玉菌を減らし、下痢や便秘を抑制する働きがあります。また、胃酸が少ない時は胃酸を増やし、逆に多い時は胃酸を中和する働きもあるそうです。

≪抗アレルギー作用≫
 食べ物や住宅環境等さまざまなアレルギーに悩む方々が増えています。りんごに含まれるポリフェノールがアレルギー症状を緩和してくれると言われています。

≪虫歯・口臭予防≫
 りんごの皮の内側に多く含まれるポリフェノールが歯垢の元となる酵素や虫歯菌の働きを抑制しますので、りんごは水で良く洗い丸かじりがお勧めです。

≪美容と太りすぎの予防≫
 赤ワインや黒豆などに含まれるポリフェノールは老化やがんの要因とされる活性酸素を除去する働きがあるのは知られていますが、りんごの皮の内側に多くポリフェノールが含まれています。お肌のシミは、光や紫外線の刺激によって、チロシナーゼというメラニンを生成する酵素の働きを抑え、メラニン色素の生成を抑えると言われています。


リンゴポリフェノールは、りんごの皮の内側に多く含まれているので、りんごを皮ごと食べた方が健康には良いですよ。 健康のために一日一個のリンゴを食べましょう。

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